横浜元町中華街の開運カフェ はこにわプレート店長の織路由麻(おりじゆま)です。
夏の土用だから、整理やお片付けしようと大掃除中。
とりあえず取っておこうという、たくさんの思い出を処分しました。
そんな中、懐かしい化粧品(クリーム)サンプル発見!
老朽化で今はなくなってしまった資生堂鎌倉工場で
見学スタイルの見直しという業務をしていた頃、みんなで作り上げた作品です。
当時のことをお話すると・・・。
今でも多くの工場見学で、自社製品をお土産として渡していますが、
知ってほしいのは、商品だけでは伝えきれないつくり手の想い。
見学担当スタッフ全員で取材に行き、着替えて、実際にラインに入れて頂いたり、
検査を経験させていただいたり、中間試験のときに、大きな製造釜でつくるお手伝いをさせていただいたり、
そうして、自分たちが感動したことをお渡しするお土産に書いていきました。
その1つがこちらです。
つくり手の心
〜鎌倉工場・製造マン編〜
クリームをつくる際、大きな釜で色々な原料を混ぜ合わせます。
料理にレシピがあるように、化粧品づくりにもレシピがあります。
そのレシピは『作業手順書』といい
多くの有効成分を配合することだけではなく
お客さまに心地よく使っていただけるように
研究を重ね商品化に繋げたレシピです。
そこには原料を仕込む順番、混ぜ合わせる時の
強さ・温度・時間などが細かく記載されています。
その名の通り、作業を標準通りに進めることで同じ品質のものを
つくれるようになっています。
しかし、化粧品は繊細なので、標準書では表しきれないこともたくさんあります。
例えば、その日の天候、温度や湿度の違い
また作る量、使用する設備の違いなどによる
微妙な差が出ないよう、状態をいち早く察知し的確に判断して
いつもと同じ品質に導くのが、私たちの役目です。
原料を混ぜ合わせる
釜の中を覗き、トロミの状態を見たり
サンプルを取り、科学的測定を行うことに加え
中味に触れて滑らかさを確認したり
表面状態を細かく観察することなど職人のような部分もあります。
私たちの職場では、直接お客さまと接することはありませんが
商品を通してお客さまの笑顔を思い描きながら
真心を込めてつくり続けています。
これからもお客さまの喜びが私たちの喜びにつながるよう日々取り組んでまいります。
ぜひ、お手に取ってお試しください。
この言葉の「いつも同じ品質に導く」がワタシの鑑定のスタイルです。
標準書どおりに、調べた結果を伝えるだけでなく、
「人生が豊かにする」お手伝いのために、お一人おひとりに寄り添い、
きちんと翻訳し、その方がまずできるところから進まれるようご案内する。
資生堂もうすぐ150年。
永く会社が続くのは、やっぱり基本を大事にしているということなんだと思います。
ワタシもそうあるべく。
これまでもこれからも。
Never too late!!(いつからでも遅くない)という言葉とともに。
業種が変わっても、コツコツがんばります。
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