占い師さんはいろいろですが、お師匠さまたちから等しく言われたことがあります。
「人の生き死ににかかわる鑑定はNG」
確かにそうだと思います。
あと何年ということを言われると、どうしても、そのことが頭の中に残ってしまって、本来進むべき進路から外れる可能性もあるからです。
そんなワタシの経験を。
大学生の頃、ちょっと並んでいる占い師さんに見てもらったことがあります。
友人は「恋愛」について相談していたのですが、その付き合いで並ぶうちに欲が出て、自分も見てもらうことにしました。
そのときは、思い当たる相談ごとがなくて、「長生きしますか?」と聞いたんです。
そうすると、ワタシを見ていた占い師さんの様子が、なんだかおかしい
「???」
とっても残念そうな顔をして、
「あなたは、29歳で死にます。遅くとも40歳までには必ず死にます。でも・・・、それを過ぎると120歳まで生きます。」
と、言って、120歳まで頑張りましょうと、手を握ってくれました。
「???」
そうかー、そんなに真剣にワタシのことを思って、大事なことを言ってくれたんだ・・・。
それぐらいハッキリ出ていたんだ・・・。
さすが行列のできる占い師さんだな・・・。
120歳までは生きないだろうから、ワタシは長生きしない方だろうな・・・。
これが鑑定の直後に思っていたことです。
占いなのに、お医者さんから死の宣告を受けたように、どんよりしていたことを覚えています。
気にしなければいいのに、やっぱり気になるもんです。
子どもができても一緒にいられる時間ないんだなぁ、とか、やりたいことを今のうちにしておくべきかなぁとか・・・、しばらくの間は、いつも思い出してマイナスに考えてしまっていました。
転勤のある総合職を選んだのも、実は占いで長生きしないだろうから、結婚しない方がいいかなと思っていたところもあって・・・。
ところが・・・、29歳で死なず、40歳を超えてくれまして・・・。
違うんかぃ!
20年引きずったこの思いをどうしてくれるんだぃ!
どうも、120歳まで頑張ることになりそうです。
いまだに何の占いを通してワタシの寿命を当てたのか、わからないでいます。
風水師 織路由麻
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