占うだけが占い師の役割ではない

そして今日は、目に涙をいっぱいためて
お店に来てくださった大手企業の新入社員の
Sさんのお話です。

Sさん「仕事が間に合わないんです。」

あと１カ月で発売される商品なのに、
トラブル対応やリスク管理、海外とのやりとりなど
どんなに見積もってもあと２カ月はかかるそうです。

織路「どうして今になって？
間に合わないと思ったんですか？」

Sさん「先週になって上司から、
発売日が１カ月前倒しになったと言われて。
でも海外の返答待ちのところもあって、
決めたスケジュール通りに進まないんです。
トラブル対応などが、できないまま発売になりそうで」

織路「上司に相談したんですか？」

Sさん「はい。自分で引いたスケジュールも見せました。
でも、その中の項目でいろいろ考えていた２日間のことを
言われました。
結果も出せず無駄に考えていた２日間を自分の責任で
取り戻すように、自分で考えろと指示されました。
でも、どうやっても間に合わないんです」

織路「それは無茶ですね。もともとSさんは、
あと２カ月かかるっていってるのに。
その２日が無駄に過ごしていなかったとしても
間に合わないですよね。
相手があることだから、海外とのやり取りの時間までは、
なかなか短くできないし」

Ｓさん「そうなんです。でも、自分のせいで遅れて
皆さんに迷惑がかかるのだから何とかしろって上司が・・・。
どうしていいか・・・。もう会社に行けません」

目から降る雨が大粒になりました。

気合いが入って頑張っている新入社員にとって
「あなたのせいで皆に迷惑がかかる」と
面と向かって上司に言われることは、
相当つらいですね。

まだ入社して２カ月にもなっていません。
ふーん、その上司もヒドイなー。

織路「あんまし拡大解釈しなくてもいいかも。
当初の自分のスケジュールの２日間を短くすることを
考えてみたらどうでしょう？

それに、問題山積の状況での発売で問題が起きたら
責任を取るのは『Sさんのせいだ』と言った
その上司なのだから。
もしその上司が実際に問題が起きて『Sさんのせいで』
って言ったら、
周りがその上司のこと『最低だな』って言ってくれますよ。

その涙は、そういわれて悔しくて『よよよ』と
泣くときの為に取っておいた方がいいですね。

スケジュールから何から、まるっと丸投げするような
上司だったら、こっちもーーー。」

織路「ワタシだったら、今は、毎朝毎晩、
その上司に進捗報告しますけどね。
今ここまで進みました！
こんな風にトラブルで遅れています！って

うるさがられたら、
お客さまに迷惑をおかけしたくないので
お客さまに安心していただくためにも相談させてください！
そんなことを言うかなー。」

Sさん「上司に報告しろと言われなくても、
何度でも報告していいんですか？」

ふっふっふ。

織路「イイコト教えてあげましょう。
上司は使い倒してナンボです！

ホントは上司が全部やんなきゃいけなくて、
でも手が足りないから、会社が部下を与えてくれている
と考えると。。。。

上司は権限がない部下に丸投げして、責任だけ部下に
与えているのはおかしいでしょ？」

Ｓさんは、やっと顔を上げてくれました。
「明日は、会社に行けそうです。まず相談してみます」

よかったよかった。

そのあと、Sさんは森田先生に相談され、
森田「あんまり根詰めないで、ゆっくりやりなさい」と
おっしゃったとのこと。

新入社員のとき、森田先生をはじめとする、
ウチの先生たちがいるこんな場所を知ってたらなー

そんなふわっと鑑定できる人がいる場所を
増やしたいなー。
そんな鑑定ができる開運予報士Rさんを
増やしたいなー。

Sさんにとっても、皆さまにとっても
明日がいい日でありますように。