風水師の織路由麻(おりじゆま)です。
社内では、異動のシーズン。
閑職とされる部署に異動になったという方がいらっしゃいました。
「やる気のない人ばかりを集めた部署の課長になります。
前の担当者から、どの課長もあきらめてきたという引継ぎをしてきてガックリです。
織路さんならメンバーをどう動かしますか?
諦めますか?
教えてほしい。」
織路「経験談でお話する方がいいかもしれないです。
もう守秘義務契約は終わっているのでお話してもいいと思います。」
長文なので、お時間あるときに!(^^)!
研究所所属の時のお話です。
公立図書室ぐらいの図書室がありました。
その図書室担当の方の在籍があまりにも長いのでということで、私に仕事が回ってきました。
「その人がこれだけで十数年も担当していた業務なのに、ぜんぜん知らないわたしが担当するんですか?
今の業務を持ったままで?
そもそもその方から引継ぎしていただけるんですか?」
担当してから行ってみると。。。
なんだここは?奥に行けば行くほど倉庫のようになってしまっていました。
棚の上、床に段ボールが転がっていて、そこから必要な本を探しているというような状態です。
■どこに、どの本があるのかわからない
■あるはずの本がない
■戻されているかどうかわからない
■開いていない新しい書籍が入った段ボールが山積している
同じ業務をしていると、こんな風になるんだなー。
きっと、誰も見てもらえないって感じてしまったんだな、と思いました。
まずは、手分けして、毎日毎日掃除からスタート。
開けられていない段ボールの上には、ホコリだけでなくカビまで。
上司に愚痴ると、
「黒カビは危ないけど、白カビと青カビは大丈夫!」
冗談かどうかは別として、総務人事系の方は、まじめな顔でこういうことを言います。
元担当の方のところにも日参しました。
責めることなく、よりよい図書室にしてこれまでの功績を無駄にしたくないということを伝え続けるうちに、
研究員が置きっぱなしにする本を毎日片づけていた不条理があって、業務ネグレクトしてしまったという気持ち、
そして、孤独で辛かったという気持ちを伝えていただき、ようやく気持ちよく引継ぎされる気持ちに。
■いつかやろうと思っていた本のラベリング
■外国の図書や雑誌が高すぎることへの不満
元担当者の方から、やりたかったという課題を引き出すことができたので、その方への恩返しのためにも、この2つ叶えたいと思いました。
まずはラベリング。
本社と研究所の情報システムの方にサポートをお願いし、バーコードシステムを考えていただきました。
1つのラベリングをするのに、本を探し、よれよれの部分を補正して、バーコードを貼るのに5分以上かかるものもあるので、1人が1日でできるのはせいぜい100冊
数万冊のラベリングを終了させるためには、大量スタッフが必要・・・。
手法はわかったけど、予算がない・・・。
さすがに、今年度はここまでか・・・、うーん。
2つめの外国図書や雑誌が高いということを思い出しました。
そもそもの書籍購入の予算は相当あり、ここ削減したら捻出も可能かなぁ・・・。
図書費の内訳をよくよく洗い出すと、アエラや東洋経済のような薄さの雑誌でも、年間50万円以上しているものがざらにありました。
しかも、出版から到着まで半年以上かかる雑誌もありました。
さすが、研究開発費にお金をかけている会社だなと感嘆しつつ、半年遅れの情報ってどうなん?
なんかおかしい。
ここはプロに頼ろう。
まずは、仕入れている取引先に相談スタート。
織路「図書予算は年々削られるんです。
御社とずっとお付き合いしていきたいので、何かアイデアありませんか?」
取引先のお返事はいろいろ、大手のところは色よいお返事をもらえないことがほとんど。
業界を知らない私が聞くのだから、いきなり腹立つなと思われたかもしれません。
でも、ある営業さんが、
紙媒体でなければ安くなるかも、というアイデアをくださいました。
(今では当たり前かもしれないですが、20年以上前のお話です)
データだと、船便到着・税関手続きなどの手間での遅れもないし、電子データであれば、全体の2分の1未満だと安価で閲覧させてもくれるよと。
ん? 雑誌の半分未満だったら、イケルの?
そんなルールあるんですね!
織路「2分の1未満を2回インストールしたら、いけますか?
そういうシステム開発してくれたら契約したいです。」
その営業さんが、この案を採用してくださり、システムを構築。
しかも、汎用性があるからと、システム開発費も無料にしてくれました。
やった!
その結果、1年で3000万円以上の予算を削減。
そこから、人件費をねん出していただき、一気にバーコード化へ。
そして、取引先の営業さんは、開発されたシステムを他社にも営業して、大きな利益を上げられました。
(たぶん、資〇堂の名前出しまくったはず・・・、うまいなー)
鑑定に戻ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
織路「こんな感じですかね。」
「すごい面白いですね。やる気がない人が悪いという視点じゃないのがいいですね。
そういう視点を持ってなかったかも。」
織路「そうですね。どなたも、いい部分と悪い部分を持っているんだと思います。
図書の話はうまくいった事例ですが、アイデアはあっても採用されないことの方が多かったです。
私のアイデアが浅かったのかもしれません。
自分の定年までリスクを負いたくないと、上司につぶされちゃうことが結構ありました。
もしかしたら、これから統括される部署の皆さまは、そんな経験で、どこかでココロ折れてしまったのかもしれないです。
私は、チャレンジさせてくれた当時の上司と一緒に行動してくれた関係者に今でも感謝しています。」
「全員が、そうだと思わないですけどね。」
織路「マイナスな考え方も悪くないんですけど、それで生産性があると思えないです。
当時、図書システムを変えたいという話をあちこちの業者さんにした時、ヒットしたのは1社だけだったんですよね。業界のことわかってないみたいですねっていうイヤミをたくさん言われました。
世の中そんなものじゃないですか?
それでも、呼応くださった営業さんに会えたのは、自分がアチコチに聞くという行動をしたからです。
1人でも変わったら、それをきっかけに一気に変わることもありますよね。」
「織路さん、面白い人ですね。なんか元気出てきました。
運のせいだけではなくて、人が努力することで得られる結果もあると思えてよかった」
織路「話がそれて、そのままになるところでした。伝えたかったのはそこです!助かりました!」
鑑定終了。
どなたかのお役に立てばと、ブログ紹介を許可いただきましたのでご紹介を。
新しい部署は、きっと誰もがうまくいかなかっただろう険しい山かと。
賽の河原のような状況が続くかもしれないです。
その時、またこのブログを読んでいただけたら !(^^)!
明日の予報
お漬物をつけたり、酵素づくりや、冷蔵庫の掃除によい日。
不要なものを廃棄したり、体内デトックスしたりして、楽しく過ごしましょう。
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風水師 織路由麻
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