風水師の織路由麻(おりじゆま)です。
「南画(なんが)」という絵画様式があります。
江戸時代の日本で確立しました。、
中国の高官(文官)が山川を描いた技法の影響を受けています。
新入社員時代、チェインストア様宅に立ち寄らせていただいたとき、床の間の掛け軸が「南画」という様式であることを教えていただきました。
その風景の多くは、「仙境」(仙人が住むとされる。俗界を離れて、静かで清浄な土地)をモチーフにしたものだそうです。
当時の中国の高官が憧れた理想郷で、朝廷で繰り広げられた権力争いや人間関係のしんどさがない場所。
晩年は、そこで瞑想したり読書したり、農作業をしたりすることを望みました。
参考:和歌山県立近代美術館のサイトはこちらです。
現在、私の二拠点先は当時の理想郷に近いかもしれません。
霧深い山間にある小さな場所で、
朝はキジと鹿の声で目が覚め、霧が出る冬の風景は霧で隠れて天上にいるようです。
夜は星が美しく光り、地上を見ると懐中電灯の光が反射した動物の目がキラキラ輝きます。
今朝、外の景色を見ながら練功(カラダを動かしストレッチするようなもの)をしていたとき、ふと南画を見つめている新入社員時代の自分の姿とリンクして、自分がその絵画の中にいるような、不思議な気持ちになりました。
当時はわからなかった体験が今に繋がっていることや、掛け軸ではなくて目の前に広がる環境を贅沢だなと思いました。
今朝、自分の中の「贅沢」の基準が切り替わった気がします。
流行は常に変わっていくもの。
人工的な贅沢さがない環境で思いがけず得られる体感が贅沢だと考える流れが来ているのかもしれないです。
明日はお出かけによい日。
自然の贅沢さを感じられる場所に出かけられてはいかがでしょうか
明日の予報
お出かけによい日。
都会の中にある自然をみつけに寄り道してみましょう
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風水師 織路由麻
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